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S―最後の警官―全話/感想・惜しい作品、向井理という配役も悪くない。蘇我役の綾野剛はさらにいい…(ネタバレ注意)。


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S―最後の警官― 全話の感想 主演:向井理

非常に惜しい作品に感じます。おおがかりなセット、NPSの装備もカッコイイ。向井理という配役も悪くない。蘇我役の綾野剛はさらにいい。

しかしリアリティは感じません。「ああ、ドラマだなぁ」「フィクションだなぁ」という空気が全体にでてしまっています。なぜか。

作品に説得力がありません。十数人の人質の命を危険にさらしてまで、犯人を過保護に安全に逮捕する合理的な理由がないのです。

原作がそうなのでドラマ製作陣にも辛いところだとおもうのですが、ドラマは演者がいます。絵ではなく俳優が演じるので、ドラマならではの説得力がほしかったな、というのが残念な点です。

「強行突入は発砲の可能性がある。発砲すれば犯人が死ぬかもしれない。犯人の命も同じ命だから、人質のために犯人の命を危険にさらすのは間違いだ。同じ命は秤にはかけられない」と熱く向井理が叫びます。絵的にはわるくないのですが、それは不可解な理屈です。
「必ず死ぬわけでもない、自業自得の犯人たった一つの命を守るために、十数人の何の罪もない人質の命を賭けることの、何が悪い」
ということなのです。
いやいや、勘弁してくれ!手を汚したくないなら警官などやめてくれ、というのが多くの国民の意見ではないでしょうか。

終盤、NPSに狙撃手が配置されます。その狙撃手はすごい人なのです。超大型新人です。なにせ警察に入る前は、「特殊作戦群」にいた隊員なのです。
特殊作戦群は自衛隊最強の部隊です。日本全国に25万人の自衛官がいますが、そのなかから選抜に選抜を重ねた300人だけが配置される部隊です。自衛隊員にとって、もっとも過酷なレンジャー課程、その次に過酷な空挺降下課程の両方を卒業していなければ志願することもできない部隊なのです。
そこにいた隊員、と紹介されたのは、可憐なガッキーなのです。ちなみに最低条件のレンジャー訓練を卒業した女性隊員はまだ一人もいません。
ガッキーがわるいわけではありませんが、可憐なガッキーを特殊作戦群のOGとすることが、いかにリアリティを損なうか…もうすこし真面目に作ろうよ!と叫びたくなる展開でした。
映画が出るらしいので、続編に期待です!