アサヒ軽金属『ゼロ活力なべ』をお迎えして
シュッシュッという音が、キッチンから聞こえてくると、わくわくした。
新しい家庭を作ったら、絶対に自分のゼロ活力なべを買おうと決めていた。
圧力鍋にはいろいろある。
小型のもの、ひらべったいもの。軽いもの。
けれどわたしが欲しかったのは、5.5リットルのゼロ活力なべ。
両手でないと持てないけれど、鍋のなかには、ものすごい圧力と、大変身を遂げた食材が潜んでいる。
赤いおもりはかたまり肉や大きな大根、まるごとのたまねぎ。
白いおもりは白米やちょっとした野菜に。
さつまいもご飯や、エビピラフだってあっという間だ。
ゼロ活力なべは、料理好きのひとには、退屈かもしれない。
食材と、お水を入れてフタをしたら、あとは火をつけて、消すだけ。
なにもしないでも、お鍋がごちそうを作ってしまう。
とろとろの角煮、ふっくらしたツヤツヤの煮豆、まるごとの野菜だってお手のものだ。
ゼロ活力なべで作ったごちそうを誉められると、すこしだけ複雑な気持ちになってしまう。
けれどもし、ゼロ活力なべがなかったら。そう思うと猛烈にさみしい。
まさにキッチンの相棒とは、わたしにとってはゼロ活力なべなのだ。