おすすめ洋画・映画感想レビュー「プライベートライアン」評価・ジョンミラー隊長は戦場のどこかにいるライアン一等兵を連れ戻せ、という命令を受けます…（ネタバレ注意）。 #MOVIE

戦争のリアルにこだわった映画「プライベートライアン」（トムハンクス主演）

舞台は第二次世界大戦時。
アメリカ率いる連合軍はナチスドイツに占領されたフランスを解放しようとフランス北西部のノルマンディーに戦力を結集させていました。
そんな中トムハンクス演じるジョンミラー隊長は戦場のどこかにいるライアン一等兵を連れ戻せ、という命令を受けます。
かくしてジョンミラー大尉率いる小隊は激しい戦いが続く戦場の中を進みながら、戦場のどこかにいるらしいライアン一等兵を捜索することになります。

しかし、捜索の途中で次々と小隊の兵士が倒れていき、やがて小隊はついにライアン一等兵を探し当てるのですが・・・・・
ライアン一等兵を演じてたのは当時まだ新人だったマットデイモンで、これが彼の出世作のひとつでもあります。
３時間にも渡る長編映画で、その魅力はリアルさに徹底的にこだわった戦争描写にあります。
冒頭のノルマンディー上陸作戦でアメリカをはじめとする連合軍がボートから上陸しようとする矢先にドイツ軍の銃撃の雨あられを受ける緊迫したシーンが続きます。
まるで観ている自分が戦場にいるかのような緊迫感を覚え、一気に映画に引き込まれます。
また、爆弾で人間の身体がバラバラに吹き飛んだりとグロテスクなシーンもあるのがこの映画の大きな特徴です。
トムハンクス演じるジョンミラー大尉が上陸作戦のときに負傷した兵士を引きずろうとすると突如兵士の身体が軽くなります。
それは近くに着弾した爆弾によって兵士の下半身が吹き飛んでいたからでした。
初めてこの映画を観た人にはショッキングなシーンだったのではないでしょうか。
ほかにも上陸作戦のときに電話で戦況報告をしていた兵士の顔が次の瞬間には銃撃で半分なくなってたり、ストーリーの後半で戦車を足止めするために作った靴下に爆弾を詰め込んだ吸着爆弾の誤爆で兵士の身体がバラバラに飛び散ったりと残虐な描写もあり、戦場のリアルにこだわっています。
これが９０年代後半にテレビ朝日のゴールデンタイムで放送したときはこんな残虐な描写があるのによくこの時間帯に放送できたなと驚いたものです。
今では本編の長さや残酷な描写のせいか地上波で放送されることもほとんどなくなってしまいましたが、戦場のリアリティを伝える戦争映画としては名作の一つではないかと思います。
若い人でこの映画を観たことがない人はレンタルでもいいのでぜひ一度観てみてほしいところです。