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感想・書評:坂井豊貴『多数決を疑う』ネタバレ注意・安保関連法案、大阪都構想住民投票…イコール民主主義ではない(レビュー)。 #読書


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坂井豊貴『多数決を疑う』岩波新書。多数決イコール民主主義ではない

去年は民主主義とは何かということを考えさせられる出来事がいろいろありました。最たるものは安保法制の通過でしょう。国民の多数が反対している法案が数カ月で成立してしまいました。それに、大阪都構想の住民投票。正確には大阪市廃止の住民投票です。僅差で否決されましたが、伝統ある大阪市の存否を僅差で決めてしまってよいのでしょうか。
さて本書では、多数決の在り方について論じています。民主主義イコール多数決と思いがちですが、単純に一人一票投じた合計で多数を取ったものが勝つ、という今の日本の多数決の在り方が必ずしも当たり前でないことを気づかせてくれます。選挙でも、今は一人の有権者が一人の候補者に投票するだけですが、たとえばそれを、すべての候補者に好ましいと思う順に順番をつけていってそれぞれを点数化して合計すれば、また違う結果になります。そのほうが、より投票者の意思を反映したと見ることもできます。このように多数決にも色々なあり方があります。民主主義や多数決の在り方を根本から考え直す機会を与えてくれる本です。

ありがとう寄稿。

脚本の面白さは勿論なのですが、反町さん演じる冠城のカッコよさもまた、相棒の新しい魅力の一つになっていくのかな~と思いました!

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