ぼくは明日、昨日のきみとデートする。 七月 隆文(ななつき たかふみ)
時間の進み方が真逆の世界に住む男女が恋愛をするというお話で、設定はFSっぽいというか有り得ない内容です。ただ、そんなこと飛び越して小説に入り込み、これがもし自分だったら切なすぎる、いや本当に無理…と思ってしまいました。最後の彼女が消えるシーンなんて、消えてしまうのが嫌で先を読むのを躊躇したくらいです。どうせ小説でしょ、作り話でしょと少し冷めた目線で小説や映画を楽しむ私には珍しいこと。それほどまでに文章がうまく、するすると体の中に染み込んできた証拠だと思います。
小説を読み終えて感じたことは、女性は強いなぁということです。時間軸が逆に進むということは、主人公(男性)にとっての出会いは、彼女にとっての別れになります。限られた時間しかない中で恋愛するのであれば、最初からすべてを理解してもらおうと、出会ってすぐに真実を打ち明け、私たちは数奇な運命だから今しかないこの時間を精一杯楽しみましょう、明日のあなたは昨日の私をめいっぱい愛してあげて!と言いたくなると思うんです。なのに彼女は何も言わず、男性を温かく見守り、普通に出会って恋をした呈を作り上げます。その辛抱強さと、優しさに心打たれました。彼女の時間軸では、別れから出会いの方向へ進むので、二人の関係が初期の頃へ戻る、つまり二人の距離がだんだん遠のきます。昨日まで当たり前だったキスを今日はしてくれない、手もつないでくれない、呼び方も名前から苗字へ…。さみしくて切ないはずなのに、ひたすらに相手のことを思い耐える。本当の恋とは自分を犠牲にできることなのかもしれません。今思い出しても切ないです。
ありがとう寄稿。
今少し話題は去りましたがいっとき何をてけてもでていたし、今話題の芸能人ランキングやデートしたい男性芸能人とか彼氏にしたいランキングなんて少し流行から離れた今でもバッチリはいってました。
向井理の人物評・デートしたい男性芸能人とか彼氏にしたいランキングなんて…(好きな芸能人)。 #テレビ - みんなの政治経済ブログ。