「君に届け」19巻 椎名軽穂・著
楽しかったクリスマスも終わって年末を迎えます。お店の手伝いが忙しい風早くんとはなかなか会えない爽子ですが、一年前と比べたら信じられないくらい二人の距離は縮まりましたよね。千鶴は龍と、あやねはケントとそれぞれカップルで初もうでに行くことになり、みんな一緒ではないけれど幸せそうでなによりです。
それにしても、年越しそばを打つところからチャレンジした爽子はすごすぎます。
そして、大晦日の夜に爽子へのバースデープレゼントを届けに走ってきた風早くんは、とても素敵でした。悩みながら一生懸命選んだんだろうなと微笑ましく感じますが、その姿を実はあやねと千鶴に見られていたと思うと気の毒で笑ってしまいます。
そんなこんなで三学期を迎え、将来の進路を考え始めなければならない時期になりました。一番何も考えていなかったのが、優等生の爽子だったというのがなんだか意外でした。これをきっかけに様々な選択肢についてよく考え、悔いのない道を進んでいってほしいと願います。