」で便利でお安く。映画「問題のない私たち」の内容の濃さ
ある女子中学校で起こるいじめ問題に焦点を当てた作品で、いきなりいじめの壮絶さを目の当たりにさせられ、思わず目を覆いたくなるシーンから物語は始まりますが、非常に奥が深い映画という印象でした。最初はいじめのシーンがヘビー過ぎて重苦しい気分だったのが、見終わる頃にはスッキリとした爽快感に変わります。現代実際に起こっているいじめ問題をリアルに再現しており、現実味があって、作られたイメージを感じさせません。
ストーリーは、主人公の澪（黒川芽以）が同じクラスの大人しい女子生徒・マリア（美波）を仲間と一緒にいじめるシーンから始まりますが、いじめる理由はただ「気に食わない」というだけのもの。主人公も家庭環境に不満を抱えていました。そこへ、ある日転校生の麻綺（沢尻エリカ）が登場し、たちまち人気を集めてしまった彼女に今度は不満の矛先が向きます。ところが、事態は一変。麻綺がクラスのリーダーになり、これまでの立場が逆転→澪が今度はいじめられる立場に変わります。仲間からの裏切り。失望。そして自殺をも考えるようになる澪を救うのは、これまで自分がいじめていたマリアでした。話はそこでは終わりません。問題はさらにさらに続いていきます。そして最後は教師との闘いに…。とにかく、これまで見たことのない展開に、次はどうなるのか、何が待ち受けているのかハラハラさせられっ放しの90分でした。これはかなり見ごたえのある映画で、全世代の方にオススメ致します。
