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ミュージックポートレイト「六角精児×壇蜜/第1夜」感想!いじめにより世間に溶け込めず、葬儀の仕事で死と向き合った…(ネタバレ注意)。


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ミュージックポートレイト6/12放送「六角精児×壇蜜 第1夜」

 「人生であなたが選ぶ10曲は何ですか?」簡単そうで難しいそんなテーマに、2人の有名人が自身の人生を振り返りながら語り合う音楽トーク番組です。
 「六角精児×壇蜜 第1夜」、これまで以上に味わい深い内容でした。ドラマ「相棒」の鑑識官、ちょっとエッチな遅咲きタレント、失礼ながらその程度の知識しか持ち合わせていなかった私にとって、2人が語るこれまでの半生が、私の持つイメージと大きくかけ離れていたためです。

 第1夜では、本格的に芸能界へデビューする前までが語られるのですが、それが何とも暗い話題ばかりで、劇団には入ったものの、ギャンブルに溺れ借金と離婚によりドン底まで落ちた六角さん、いじめにより世間に溶け込めず、就職できないままたどり着いた葬儀の仕事で死と向き合った壇蜜さん。現在が光ならば、まさに影の部分が赤裸々に語られます。
 驚いたのは、2人ともトークが非常に上手いということ。人生の影を語りながらも、ユーモアを交えて視聴者を不快にさせない話術は、さすが荒波を乗り越えた遅咲きの2人といったところでしょうか。
 また肝心の選曲も、邦洋取り混ぜた非常にマニアックなものであり、中でも六角さんの4曲目、下田逸郎さんの「漂々」という曲が印象深く、そこで語られる想いも熱かったです。
 自分自身が置かれた環境、立場、そしてその時の感情によって想いや評価が180度変わる、それが音楽の素晴らしさであるということも、改めて感じさせてくれる番組です。
 もしも私が選ぶなら・・・あれとこれと・・・いやはや難しい。