今週のお題「ふるさと・夏」
子供の頃、夏休みの半分は親の実家(祖父母)にいた。
車で数時間の距離、行事でも無いと遊びには行けないので親はここぞとばかりに祖父母の家に預けた。
自分としても祖父母と会えるのは嬉しかったし、お小遣いも貰えるし祖母の料理も美味しい(いつも何キロか太って帰ってきた)ので悪い事ではなかった。
しかし祖父母の住む町は田舎と言えば田舎だが、某夏休みゲームみたいな極端な自然あふれる田舎ではなく人口が少なくなってきている寂れた市なのでとても中途半端に何も無い。
商店街もぽつらぽつらしかやってない、公園も少なく、買い物と言えば郊外の小さなショッピングセンターという比較的都心部に住んでいた子供の頃の自分にはとても刺激の少ない場所であった。
子供の一日はものすごく長く感じる。何もなくグータラしている日は尚更だった。2日3日ならともかくこの調子で2週間近く預けられるのはずいぶんと辛く、家に帰れる日を指折り数えていた記憶がある。
親の実家への帰省は夏休みの定番とも言える夏らしい行事であったがむしろその前後の期間の地元で行われる祭りや学校開放プールに友達で行くのが夏らしく楽しかった。
しかし大人になった今ではそんな夏らしくない夏休みが懐かしく羨ましくも感じる。