高校教師・思い出しても切なくなるシーン
随分昔のドラマになりますが、真田広之と桜井幸子主演の「高校教師」の最終回がとても心に残っています。
序盤~中盤にかけては、どちらかというと淡々と話が進んでいって、ちょっとダレ気味でしたが、終盤に差し掛かる頃に急展開、真田広之扮する主役の教師が、桜井幸子扮する恋愛関係にある女生徒の父親を刺してしまい(女生徒と父親は肉体関係)、父親は自宅に火をつけて死んでしまう…ああ最後はどうなってしまうんだ状態の最終回、家族総出でかぶりついて観ていました。
結局教師は遠くへ逃げる事になり、赤井英和扮する同僚教師に駅まで見送って行くシーンでのやり取りが激しく心に残っています。
同僚教師「なんでこんなことになってしもたんやろな…」
主役教師「紙一重じゃないですか。人間なんて、みんな紙一重で…」
電車のドア閉まる
こんな感じなんですが、家族総出で観ていたおかげで、家族全員でこの言葉について話し合う事態になってしまいました。
当時若かった私よりも、父と母が真剣に「この言葉、重いよな…」「ほんま紙一重やで」と語っていたのを今でも覚えています。
あれから約20年程経ったでしょうか、父と母の年齢に近くなった私はこの言葉の重みを理解し、このシーンを思い出すたびに、切なくなります。