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ワセダ三畳青春記(高野秀行)感想&書評!舞台は実在するアパートで、ここに奇人変人たちが集まり(ネタバレ注意) #小説


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ワセダ三畳青春記、高野秀行、冒険家の作者

とにかく面白いです。主人公は著者の高野秀行さん自身で、登場人物もすべて実在の人たちです。
高野さんがノンフィクション&エンタメの分野で有名になる前に書かれたものです。舞台はこれまた実在するアパート(私の家の近くなので確認してしまいました)で、ここに奇人変人たちが集まり、いろんなおもしろストーリーが展開されます。
キーマンは大家さんで、次々と登場する奇人変人たちを受け入れ、ほんわかした話にまとめてくれるのです。
とにかく私はツボにはまり、5回くらい読み返してしまいました。
そして意外なのが、最後まで笑える話ではなく、終盤で高野さんの奥さんになられた方との出会いのストーリーが出てきす。これがまた高野さんの朴訥とした恋愛感を率直に表現されていて、読んでいてなんだか心が暖かくなるのです。
高野さんのような変わった人と結婚するのはどういう人なのかと興味を持ち、調べてみたら私と出身大学と学部が同じでなんだか変な親近感を覚えてしまいました。
話を戻しますが、この小説で一番のお気に入りの人物はやっぱり作者本人である高野秀行さんです。というのも、作中にいろんな面白い人物が登場するのですが、その中でも最も変わっていて面白いのが主人公である高野さんだからです。
とにかく面白い本なので機会がありましたら最初の数ページだけでも目を通してください。あなたに変人の要素があればきっと本を購入してしまうはずです。