」で便利でお安く。『百姓貴族』、作者・荒川弘、3巻
あの人気コミック『鋼の錬金術師』の作者であり、農業従事者出身の荒川弘さんが描かれたの行エッセイコミック『百姓貴族』が私は一押しでお勧めします。
この漫画のキャッチフレーズ？は「農家の常識は社会の非常識」。とにかく北海道の農家はあらゆることが豪快ということがコミカルに描かれています。
自身の畑で採れたジャガイモを別の農家と物々交換、もらったゴミ袋の中には夕張メロンがこれでもか！と入っていたり、遠足は熊が出るから中止！といったり、農業高校で鶏肉の内臓を取り出す授業をしたり、未成年＆無検挙時代に父親からロングボディユニック車を畑内で運転して持って来いと命令されたり・・・
ただ全てをコミカルに描いているわけではなく、お国の命令で生産調整のため丹精込めて世話してできた牛乳を捨てたり、体が不自由で立てない子牛を殺処分したり、お肉になるためにトラックに運ばれる前に涙を流す牛を見送ったり・・・
本当に農家の方々の苦労を知るにはこの漫画を読むべきだと思います。正直小学校や中学校の図書室に置くべきではなかろうかと思うほどです。
