小説・秒速5センチメートル 新海誠 ちょっぴり切ない。
誰かを好きになって、あるいは心を通わせて、その相手にとって自分が意味ある存在でありたい、相手にとって存在した理由があって欲しい、という気持ちには個人的に大変心当たりがあって、それを持ってもらうために、それを確認するために行動を起こした若い時分もありました。本作、特に一章ではそのことを思い出して、気恥ずかしさと痛い心とを抉られます。
同名の映画を、脚本も書いている監督自らノベライズした小説ですが、やはりこの作者の映像は強く心に残るので、シーンの所々で映画がプレイバックします。
映像で語られなかったところが分かるかな、という期待は、半分は叶えられ、半分はそうもなりませんでした。
アニメ映画で見た時、「痛い気持ちになった一章」「作り込まれているのに実は役割が僅かなポイントに感じた二章」「何故この演出になったか分からなかった三章」という感想を持ちましたが、特にこの三章については解読になったかな、と思います。
小説としてきちんと成立はしているのですが、やはり映画との相互補完作用の強い作品です。
今日のブログ米。
娘はバレンタインデーに、本命のその彼には手作りのチョコレートを渡していたのですが、彼からのお返しはとってもかわいいキャンディボックス(中にキャンディが入っている)でした。
ホワイトデーお返し・中学生編:小物入れとしても使えるキャンディボックス・本命の男の子から素敵な…。 - みんなのブログ。