東京すみっこごはん 成田名璃子 誰かとご飯が食べたくなる
書店でたまたま気になったタイトル。タイトルと表紙だけで購入してしまった。『東京すみっこごはん』というタイトルから読む前には、お一人様でごはんを食べているストーリーだろうと思っていた。悲しそうなのに、なぜか表紙はほっこりした印象で不思議だった。
物語は女子高生がいじめられている女子高生が保護者である祖父とのミスコミュニケーションから始まる。家を飛び出した女子高生が町の中で「東京すみっこごはん」という定食屋のようなお店に出会う。ここは会費制でみんなでごはんを作って食べるという場所であった。ごはんも毎回くじ引きで決まり、会費から食料を調達しごはんを振る舞うという不思議な場所である。ここで出会う人たちとの関係や、個人の抱えた問題が様々起きていく。
物語は人間模様だけでなく、美味しそうな食事が表現されている。読んだだけで心があたたまるような、誰かとごはんを食べたくなるような気持ちになる。さくさくと読み進めることができ、続編まで一気に読んでしまった。読み終えてなお、東京すみっこごはんに集う人たちの生活に溶け込みたい気分が続いている。疲れている時に、癒される作品だった。
ありがとう寄稿。
最近山手線や書店でたまたまですが相川圭子さんの広告を度々目にしました。ヨグマタという愛称が付いているのですが何だろうと思っていました。するとたまたま見たテレビでヨグマタ相川圭子さんが出演していました。
感想・書評「あなたは答えを知っている:相川圭子」ネタバレ注意・日本のヨガの先駆者のような方で、ヨグマタという名前はインドから頂いた称号だそうです(レビュー)。 #読書 - ナカノ実験室