「Nのために」 湊かなえ著 ベストセラーになった「告白」の著者の作品
幼馴染やアパートのご近所という縁で結ばれた仲間の話です。皆、それぞれに語りたくない過去があり、貧乏・家庭不和・虐待などの痛みを背負っている友人同士です。
幼馴染やアパートのご近所という縁で結ばれた仲間の話です。皆、それぞれに語りたくない過去があり、貧乏・家庭不和・虐待などの痛みを背負っている友人同士です。
ミュージシャンでありながら作家としても活躍する町田康の「告白」をやっと読み終えました。
800ページ以上ある本なのですが、内容も文体も面白くサクサク読めました。この物語は明治時代の河内を舞台にして、かつてあった殺人事件、河内十人斬りをベースに書かれています。
幕末、維新の英雄といえばパッと頭にひらめくのは坂本竜馬、もしくは西郷隆盛のような表舞台に立って華々しく活躍した人物でしょう。この小説の主人公大村益次郎(村田蔵六)の名を知っている人はよほど歴史通ではないかと思います。彼は見栄えもぱっとしない、性格もやや陰気で、絵になる人物ではない。
村田沙耶香さんの芥川賞受賞作です。
幼少期の頃から変わり者だった主人公の古倉恵子。集団生活になじむために恵子が身に着けた技術は、他人の振る舞いを真似して自分を演じることでした。そんな恵子ですが、コンビニ店員であることを天職だと感じ、コンビニこそが唯一の自分の居場所だと感じるのです。
有川浩の図書館戦争が面白くて、そのスピンオフ作品ということでレインツリーの国を読んでみました。
ヒロインのひとみは聴覚障害者で、自分が自由にいられるネットの世界を大切にしています。
難聴者だからこそ言葉を大切にしている、という言葉が心に響きました。
村上春樹の作品って最近読んでいないなと思いまして、海辺のカフカを(上)(下)合わせて購入してみました。
一言でいうと、心が安らぐ小説だなと思いました。
まえまえから気になる人物がいました。葛飾応為、葛飾北斎の娘です。彼女の作品を見たとき、私は惚れてしまいました。そこで、彼女のことをもっと知るため歴史本などを検索したのですが、これといったものがない。あまり研究もされていなかったため一般書にはがっつり彼女のことを記した本は見つかりませんでした。そんなとき、この本を見つけました。