」で便利でお安く。気骨の判決（清永聡）は人間の生き様を教えてくれる
政府に非協力的な国会議員を排除したい。
そんな思惑から大政翼賛会が行ったのが、戦争遂行を建前にした立候補者の選別と、非協力派への選挙妨害でした。
一般人は自分の身に危害が及ぶのを恐れて、大政翼賛会が推薦する立候補者以外への投票が不可能となりました。
これが「翼賛選挙」ですが、この翼賛選挙に１人で立ち向かったのが、裁判官吉田久であり、本書の主人公です。
吉田は選挙無効の判断を下すために、直接選挙地域を訪れるなど、東奔西走します。
その間、吉田の判断をねじ曲げるために、特別警察隊の監視や政府からの圧力がかけられていきます。
吉田は自分の身の危険を感じながらも、法の精神に従い、判決を導きだそうと戦っていき、最終的に選挙無効の判決を下します。
自分の信じる道を、命の危険を顧みずに進み、そして信じる道を体現していく吉田の姿は、まさに法の精神の体現者そのものです。
このような気骨のある裁判官が、日本にも存在したのかと思うと、胸が熱くなります。
戦争の狂気に法の精神で立ち向かった１人の男の物語として、久しぶりに感動した書籍でした。
ありがとう寄稿。
捨てるべき、手放すべき服は決して着まわしができない服ではなく、自分の気分があがらないもの、朝、着ても着替えたくなるもの。
感想・書評「服を買うなら、捨てなさい：地曳いく子著」ネタバレ注意・手放すべき服は決して着まわしができない服ではなく、自分の気分があがらないもの（レビュー）。 #読書 - みんなの政治経済ブログ。
