大奥 よしながふみ 13巻 物語は幕末へ
男女が逆転したら、というフィクションの物語「大奥」の13巻です。
不治の病であった赤面疱瘡もひと段落し、物語はいよいよ幕末へ。
今回は徳川家定の物語です。男女逆なので、女性なのですが彼女の苦悩を読んでいて、胸がえぐられるほどでした。誰にも癒せない傷。
その彼女に仕える阿部正弘(こちらも女性です)が、彼女の希望の光となります。
よしながさんは、有能な女性もその逆も描くのが本当にうまいです。
阿部正弘はとても有能な女性で、家定を救っていきます。
家定の「(正弘が来て)月に4度ある嫌なことが2度に減った、それだけで充分だ」と話す場面は、とても悲しく、しかしその言葉によって正弘は一層奮起します。
「私はなにをやっているのだ」と。
家定の心の傷を治していく過程が、まるで1本の映画のようでした。
彼女のための大奥を作り、その総取締役の瀧山がまた、とても良いです。
彼自身もまた、辛い過去があるからこそ、目下の者達へも優しくできるのだなと。
最後に今回のクライマックス、篤姫こと天璋院が登場しますが次の巻が待ちきれないほどの引きでした。
どうか家定を救ってほしいです。
ありがとう寄稿。
不倫に不倫という話だが、なんかちょっと昼ドラとは違う感覚で見れるマンガだと思う。
出会った頃の君でいて(沖野ヨーコ:内館牧子)感想&あらすじ・不倫に不倫という話だが、昼ドラとは違う感覚で…ネタバレ注意。 - 面白い漫画を教えてください。