3月22日19時放送の知られざる海上保安庁 国境の海『超最前線』を観て
この番組は日本の海を守る番人、海上保安官の過酷な訓練から、海難救助、密売や密漁、そして領海警備に渡るまで、余り世間には情報として伝わらない彼らの過酷な日常を可能な限り番組の中で情報公開したものでした。
その中で特に強く印象に残ったのが、中国漁船や公船による度重なる挑発的な領海侵犯紛いの航行と、2001年の北朝鮮の工作船撃沈事件です。
中国の場合は、自国領と強弁している尖閣諸島付近で民間漁船や時には公船まで派遣して領海侵犯を企てようとしています。日本側が警告を発しても中国側もなかなか譲ろうとしないやり取りを観て、一触即発的な領海警備の現状を垣間見ました。
そして16年前の北朝鮮工作船事件では、それまで表面的な事実しか公表されていなかった中で、日本側が該船に対して警告、威嚇射撃、船体射撃、正当防衛に移るまでの隊員の方々の命懸けの葛藤や緊張感が生々しく描写されていました。
番組を通じて海上保安官の過酷な仕事ぶりを知る事ができ、一日本国民として彼らに敬意を払わずにはいられません。