ディズニーが手がけたミリオンダラーアーム
実話を基にしたアメリカンドリーム的な作品ということで、あまり期待せずに観に行きました。ディズニーが制作を手がけていたので、どのような描写になるのかが気になっていました。
インドという未開の地の乱雑な風景がかなりリアルで、本当にこの目で見ているかのようでした。人の多さ、雑多な街並みと今にも臭ってきそうな不衛生感が異国のイメージをすごく湧き立たせてくれました。
そんな中で始まるミリオンダラーアーム。夢を見るとは程遠い、全く縁もゆかりもない少年が才能を発揮してアメリカに渡る。
不可能に近い状況下にも関わらず、無知なことを武器に毎日懸命に練習に向かい、挫折し、苦悩する。
そして、最終的にチャンスを勝ち取る。というようなストーリーは初めからわかっていたはずなのに、さも知らなかったかのような感覚で作品に見入ってしまいました。その中で起こる人間の感情の変化がすごく細くて、こんなこと思ったことあるな、こういう風に人間は変わって行ったりするんだなと、ものすごく身近で起こっていたことのように感じられました。
ただのサクセスストーリーではなく、人間の心模様に特化した心温まる作品です。