隣のあたしで本当の好きに気づけました
わたしがおすすめするマンガは「隣のあたし」です。1年ほど前に友人に借りてからどっぷりハマってしまいました。最初は恋愛漫画にありがちな幼馴染のお兄さん・京介に恋をする主人公・仁菜のただの成長物語だと思っていました。しかし読み進めていくと、成長物語だけではなく、本当の愛についても描かれているのです。
小さい頃から毎日そばにいて、一緒に寝たり、一緒に出かけたり、兄妹のように過ごしてきた二人。もちろん仁菜は京介のことが大好きです。じゃあ京介は仁菜のことどう思っているの?と言うように、京介の本当気持ちは最終巻に限りなく近くなるまで描かれないのです。そのうずうず感がたまらなく好きでした。
また、恋のライバルもたくさん登場していきます。京介が大好きな仁菜は自分の気持ちを素直にライバルに伝えたり、泣いたり、怒ったりしますが、そのたびに自分の京介への思いがどのようなものなのか思い知らされるのです。そこがとても切なくて泣けます。
結局最後、仁菜は本当の愛に気づくことができ、わたしが想像していたラストとは真反対の方向に進んでいきます。最終巻を読んで「なんでだ!」と、何回も思いましたが、それも素敵な愛の形だったので、今でも何回も読み直していますし、大好きな作品です。