原作を読んだのは、もう20年近くも前ですが、多くの戦争小説の中でも忘れがたい作品でした。この名作が2日間に渡ってドラマ化されると知り、どんな演出、映像になるのかと思い、厳粛な気持ちで視聴しました。
ドラマの中に、戦時中の実際の写真や映像が織り込まれ、とてもリアリティーがあり、出演者の方々の演技にも引き込まれました。
30年前、昭和という一つの時代が終わった時、戦争が、原爆が、、戦後そのものが、過去の出来事として歴史の中に葬り去られてしまうような不安を感じた昭和生まれは多かったと思います。まもなく平成が終わり、戦争は更に遠い歴史に変わりつつあります。
平成生まれの人気役者さんたちが演じた「戦争」を、是非、令和の時代の若い世代の人たちに見て頂きたい。心から、そう願う名作ドラマでした。