私にも【愛していると言ってくれ】
当時、小学生だった私。
就寝時間21時だったけど、親の目を盗んで見てましたー。
なんと言っても豊川悦司さんがカッコよくて。
夢の中にも出てきたくらい、その当時ハマってました。
小学生でトヨエツ好きとは渋い…。
手話に興味を持ったのもこのドラマがきっかけでした。
そのときは、ただただ、ドラマ面白かったーという感想だったと思います。
しかし、大人になって見返すと……。
ハラハラ、ドキドキ、キュンキュン。
もう全ての感情がフル回転。
元恋人の光を部屋に泊めたことが決定打となり、健ちゃんと田舎に帰ることを決意した紘子。
そう、私。いつも光の大人の余裕の落ち着きと意地悪さにヤキモキしてました。
駅で偶然見つけた紘子を呼びとめる。
『ひろこーーー』
はい、私。泣きました。
よかった、ここで会えてよかった。
海の見える部屋で、並んで手話で会話する二人。
光とのことが誤解だと気づく。
その誤解が故に、健ちゃんと一夜を過ごしたと告白。
『私、健ちゃんと寝たの』
せ、つ、な、い。
はい、私の心は真っ暗です。
海辺で向かい合い、
『最後に愛していると言ってくれ』
こんなに好きなのに、こんなにお互い愛しているのに…。
朝帰りした紘子に、健ちゃんは全てを悟る。
『お前の手が話したがってた』
誰かを好きなのに、いや、好きだから、不安になる。
紘子が一人でカラ回りしているよいにも見えたけど。
それは、恋愛にそして障害という壁に一生懸命ぶつかった証しだと思います。
紘子の子どものような純粋さが、晃次を暗闇から救ってくれたのでしょう。