クラスに転校してきた男の子でした。子どもなりに一生懸命だった小学生の初恋。 #初恋 #思ひ出

小学生だったあの頃、クラスのあの子がかっこいいとかあの子は彼が好きらしいとかそんな他愛無い話題で人を好き人になったつもりで私を変えたのは4年生の時にクラスに転校してきた男の子でした。

頭が良くて運動ができて明るい、モテる小学生の要素をすべて備えた彼はあっという間にクラスの人気者になりました。
それまでコロコロ好きな男の子が変わっていた私がそれから4年、彼のことだけを追いかけることになりました。バレンタインなんかは少ないお小遣いで材料を買ってきて一生懸命手作りしたチョコレートを毎年手渡して、運動会の前には下手くそなマスコットで頑張ってね！なんて伝えたりして。
でもそんな彼は別の私立中学に進学することになり私の初恋は終わることになります。
拙いながらも必死で考えたラブレターの返事は聞けないままに卒業し、以来15年の間、どこかで彼のことを気にしながら私は27歳になりました。そんな平成最後のお正月、地元で開催された同窓会で久しぶりに再会した彼は数か月前に結婚したことを笑顔で話してくれました。小学生の頃からずっと引っかかっていた思い出が切ない気持ちとともに本当に思い出になった瞬間でした。