中学の入学式はただでさえ緊張するのに、田舎から引っ越してきたばかりの私は緊張のあまり尿意を催してしまいました。
先生と交わした最初の言葉が「トイレへ行って良いですか?」、トイレへ行くと上級生がたむろ、しかも不良生徒ばかり、その中でオシッコをするのは容易ではなく、中々オシッコが出ないでいると「手伝ってあげようか?」。誰が言ったのか気になり不良生徒のほうを見ると、化粧をした長い髪のキレイな女生徒と目が合い私は苦笑い。
クラスの中でも私は一番チビ、するとパシリにされることが多く、重たい荷物を1人で運んでいると「手伝ってあげようか?」、声を掛けてくれたのは入学式の時と同じ化粧をした長い髪のキレイな女生徒。その女性は不良グループの中でもリーダー格、にも関わらず優しくされると好意を抱くもの。
中学校に入って仲良くなった友達と拾った本を見ていると、「手伝ってあげようか?」、やまたしてもあの女生徒、拾った本は友人が持っていってしまったのですが。