初恋の彼は中学時代のサッカー部の彼です。私は吹奏楽部でフルートを吹いていました。放課後、部活の時間が始まると誰よりも早く楽器を用意し、サッカー部の練習が見える廊下の窓の近くの場所を取りに行きました。
窓からサッカー部を眺める事が出来るのは個人練習の限られた時間のみ。パート練習、合奏が始まると見る事は出来ません。限られた時間の中で、彼がこちらに気付いて手を振ってくれた時は胸が張り裂ける思いでした。私の完全な片思いで想いを伝える事はありませんでしたが、伝えなかったからこそ今となってはドキドキとしたあのままの気持ちのままです。月日が経ち、結婚し子供も居ますが、学校の放課後、吹奏楽の練習の音と運動部の練習の掛け声を聞くとあの頃の気持ちを思い出します。