ありがとうと言える相手がいて嬉しい
母は私が小学生の時に離婚。兄二人と私を女手一つで育ててくれました。看護師をしており、夜勤で一晩中家を空けることもしばしばの母、母と折り合いが悪くいつの間にか帰って来なくなった長兄、朝早くから部活・夜遅くまでバイトの次兄。私は学校から帰り、鍵を開けて家にはいり、家族分の食事を作り一人で食べ、一人で眠ることが当たり前でした。寂しいと思うこともなくそれが普通でした。
大人になり、平凡な仕事をして、平凡な男性とお付き合いし、結婚しました。
いざ、結婚生活が始まると、朝起きて「おはよう」、朝食の時「いただきます・ごちそうさま」、出かける時「いってきます」、お昼休みに「今日の夕飯は〜がいいな」、夕方「今から帰るね」、帰って来て「ただいま」、夕食の時「いただきます、おいしいね、ごちそうさま」、寝る前に「週末どこ行こうか、おやすみなさい」…きっとどこにでもある光景だと思います。平凡な日常だと思います。それでも、"相手がいる"ことが私にはとても嬉しいのです。きっと私は寂しかったのだと思います。平凡でも、たくさんの優しい言葉と態度で包んでくれる旦那のことが大好きです。
私は、どんなことでも旦那に感謝の言葉を言うようになりました。「お仕事頑張ってくれてありがとう」、「ご飯残さず食べてくれてありがとう」、「ケンカしてくれてありがとう」。旦那はありがとうばかり言う私によく首を傾げています。
最近では、もう一人ありがとうを言う相手が増えました。「生まれて来てくれてありがとう」。