私の初恋は小学一年生の時でした。
お相手は当時六年生のお兄ちゃん。縦割り班の班長をしていて、とても頼り甲斐のあるお兄ちゃんでした。
一年生の私にとって、六年生は掃除もちゃんとできて、給食もちゃんとよそえて、走るのも早いし本当になんでも出来ちゃう頼り甲斐のあるスーパーマンのような存在。
縦割り班の掃除の際、いつも同じ場所にしてくれて、可愛がってくれました。
縦割り班対抗で大縄とび大会をした際に一生懸命チームを引っ張ってくれて、優勝した事は今でもいい思い出です。
そんな楽しい思い出を沢山作ってくれたお兄ちゃんも3月が来て、卒業を迎える時期が、お別れをしないといけないと思うとすごく寂しかったけど、一年生の私は『ありがとう』くらいしか言えず、卒業を迎え、その後はたまに通学しているのを見かける程度でした。初恋は憧れに近いものでした。
そして、時が経ち、私の息子が六年生。お兄ちゃんの娘が一年生。同じ小学校に通い、まさかの縦割り班も一緒というミラクルが起きました。今は親という立場になり、仲良くさせてもらってます。息子も憧れのお兄ちゃんになれてるかしら?とふと思う時があります。